脱毛後の肌の赤みが気になる場合の対処法

脱毛後の肌の赤み

脱毛後に肌が赤くなるという方は多いのではないかと思います。肌が赤くなるのは自然な反応なため大きな心配はありません。適切に対処することによって赤みを早く改善できます。しかし、間違った対処法を実践してしまうとくすみや肌荒れの原因になるので注意が必要です。

今回は脱毛後に肌が赤くなる原因と対処法をご紹介しようと思います。

脱毛後によくある肌トラブル

脱毛後は肌の赤みだけではなく、他にも様々な肌トラブルが起こる可能性があります。肌の赤みの原因と、よくある肌トラブルについて見ていきましょう。

レーザーによる熱の影響

脱毛後に肌が赤くなるのは、レーザーの熱による影響が考えられます。脱毛の施術では毛のメラニンに反応して熱が発生するレーザーを照射します。そして、毛根に熱が蓄えられることで周辺の発毛組織を破壊します。

この時、肌にまで熱が広がることによって炎症が起こります。照射の出力が高すぎたり、脱毛前の自己処理をしなかったりした場合には、より強い炎症が起こる可能性があります。また、日焼けしている肌に照射した場合もメラニンにレーザーが反応して熱が発生し、炎症が起こる可能性があります。

炎症に伴う症状

脱毛によって肌に炎症が起こると、同時にヒリヒリとした痛みが起こる可能性があります。これは、炎症に伴う症状のため、炎症が静まれば痛みも改善するでしょう。また、肌のバリア機能が低下することで、アレルゲンが侵入しやすくなり、アレルギー反応としてかゆみが起こる場合もあります。

色素沈着

脱毛後の赤みが長引くとくすみができる場合があります。これは、色素沈着といいメラニンが肌に沈着したものです。肌に炎症が起こると、メラニンが生成されますが、メラニンは肌のターンオーバーで自然に排出されるため、通常では肌に沈着しません。

しかし、炎症が長引くことで多量にメラニンが分泌されると、ターンオーバーによる排出が追い付かなくなってしまい肌に沈着します。

毛嚢炎(もうのうえん)

毛嚢炎とは脱毛の施術によって毛穴のバリア機能が低下したことで常在菌が内部へと侵入し炎症を引き起こした状態をいいます。毛穴のまわりが赤くなったり痛みを感じたりします。

ニキビのような見た目のため受診する必要はないと判断してしまいがちですが、毛嚢炎は適切な処置が必要なため、施術後にニキビのようなものができたら早めに医療機関を受診してください。

硬毛化(こうもうか)

硬毛化とは、脱毛後に毛が濃く太くなってしまう現象です。レーザー照射による刺激が関係していることは明らかですが、詳しい原因はわかっていないため、改善方法や予防方法なども不明です。

脱毛後に肌の赤みが出た場合の対処法

脱毛後の肌の赤みは適切に対処することが重要です。放置するとさらに赤みが強くなって、色素沈着が起こる恐れがありますので適切に対処しましょう。

患部を冷やす

肌の赤みがあるところを、氷水で冷やしたタオルやガーゼにくるんだ保冷剤で冷やしてください。特に、炎症を起こしているところが熱を帯びている場合は、十分に冷やすことが大切です。冷やすことで炎症が比較的早く治まるでしょう。

保湿ケア

肌は、自然に修復されますが、そこに新たなダメージを受けると赤みの改善が遅れてしまいます。レーザーの熱で肌のバリア機能が低下しているため、普段は問題にならない小さな刺激でも肌に影響が及びます。そのため、化粧水や乳液、クリームなどで十分に保湿ケアをすることが大切です。

激しい運動を避ける

炎症が治まっていない段階で激しい運動をすると、肌が温まることで炎症が強くなる恐れがあります。そのため、ジョギングや筋力トレーニングなどは避けましょう。

入浴を避ける

入浴も身体を温めることで、肌の赤みを強くする恐れがあります。施術の当日は、入浴を避けてぬるめのシャワーを浴びましょう。

飲酒を控える

アルコールには、身体を温める作用があるため、脱毛後は避けることが大切です。アルコールに対する感受性には個人差があるため、酔いやすい方は少しの飲酒でも赤みが強くなる恐れがあります。

日焼けを防ぐ

施術後は、バリア機能が低下していることで、普段以上に日焼けしやすくなっています。日焼けをしているところには、レーザーを照射できません。そのため、脱毛期間中は日焼けを避けることが大切です。日焼け止めを塗るだけではなく、UVカットの衣類や帽子、日傘、サングラス、アームカバーなど、さまざまなアイテムで対策しましょう。

処方された外用薬を塗る

クリニックによっては、施術後に赤みが現れた場合に外用薬が処方されます。炎症を抑える作用がある外用薬のため、赤みがあるところに塗ると2~3日程度で改善が期待できます。

最後に

脱毛後に赤みが出ても大きな心配は不要です。処方された外用薬を塗って様子を見ましょう。また、患部を冷やすことでも赤みの改善が期待できます。入浴や激しい運動、飲酒など身体を温める行為を避けたり、紫外線対策をしたりして、少しでも早く赤みが改善するように対処してください。

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