リビング学習で成果が出る、出にくいの違いは?

小学生が過程で学習する際のスタンダードモデルとなりつつあるリビング学習ですが「安心して勉強できる」「すぐにサポートできる」などといったメリットがある一方、うまくいかない家庭もあるようです。

リビング学習の成果が出る家庭とそうでない家庭とでどのような違いがあるのかを知って、ご自宅のリビング学習について振り返ってみましょう。

しっかり見守れていますか?

リビングで学習するメリットは、子どもだけでなく親も安心して勉強を進められること。家族の気配を感じられることや、問題がわからない時、疑問などはすぐにその場で聞けたり、がんばりをすぐに認めて褒めることができる点にあります。つまり、適度な距離感での見守りが良い学習環境を生み出しているのです。

しかし、リビング学習の成果が出ない家庭では、見守りが行きすぎて監視のようになってしまっていて、子供にとって窮屈な環境になっている可能性があります。もしかして次のような言動をしていませんか?

  • 子どもの学習する様子を近くでずっと見ている
  • 「姿勢が悪い」「集中しなさい」といちいち注意してしまう
  • 問題に時間がかかっている場合や、問題を間違えた時に叱ってしまう

適度な距離感での見守りが必要

ついついやってしまうような言動ではあるものの、監視姿勢が強いと子どもは安心するどころか緊張してしまいます。

そして、その結果、萎縮してしまいさらに本来の力を発揮できないという悪循環に陥ることに繋がりかねません。適度な距離感での見守りを心がけましょう。

片付けまで含めて勉強時間

リビングでの学習は散らかりがちです! 但しリビング学習がうまくいっている家庭では、片付けまでを含めて勉強時間であるとの意識が根付いているのが特徴として見て取れます。

一言で片付けといっても、その効果はリビングがきれいになるということだけではないのです。これには学習の振り返りという意味においても効果があるとされています。

子どもは、教科書、ノートをとじて辞書や参考書をしまうといった片付け作業をしながら、頭の中で自然に今日一日の学習を振り返って、学びを整理しているのです。

振り返り効果をさらに高めるなら、親が「今日はどんな勉強をしたの?」「難しかった?」など片付けている時に質問してみてください。

他人に説明することで、学習内容がより整理され、脳に定着することに繋がると思われます。リビングで学習をしているものの、勉強したらやりっぱなしになっているというご家庭は、まず5分だけでもいいので片付けタイムを見直してみることから始めてみてください。

ただ、しびれを切らして、子どもでなく親が片付けてしまうということのないように注意してください。

ほどよい雑音で安心と集中環境づくり

テレビの音や音楽を消すことなどは基本ですが、雑音を気にするあまり、ピーンッと張り詰めた空気になっていませんか?そもそも騒音はよくありませんが、ある程度は日常的な状態で、ほどよい雑音があるほうが自然で集中しやすいものなのです。

「今、勉強してるから静かに!」などと言って弟や妹を叱ったり、勉強している子どもに配慮しすぎて不自然にドアをそっと閉めていたりしませんか?過剰な配慮ともいえる行動は、逆に子どもの緊張感を高めてしまうために注意が必要です。

まとめ

リビングでの学習のメリットは大きいのですが、やり方によっては逆効果になることもあるので注意が必要です。見守りを監視にしない、片付けタイムではしっかり振り返りを行う。無音にしようと過剰な気配りで緊張感を与えないという点は大前提です。子供が安心してのびのび学習できる環境を整えて学習効果を最大化していきましょう。

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