女性が抱えている悩みや問題について相談を受け付ける「岐阜県女性相談センター」に寄せられた2020年度の相談件数が、1958年の調査開始以来最多となる4552件(前年度比5・3%増)に上ったことが4日、県のまとめで分かった。このうち、新型コロナウイルスの影響で日々の生活に不安や不満を感じるなど「精神的問題」による相談件数は634件(同67・7%増)で大幅増となった。
県子ども家庭課によると、精神的問題による相談では、「いつコロナが終わるのか先が見えなくて不安だ」「家庭内でストレスがたまっている」などが寄せられたという。
配偶者や交際相手らによる暴力(ドメスティックバイオレンス、DV)の被害相談は1260件で前年度比23・4%減だが、相談全体の27・7%を占め、最も高い割合となった。DVを含む被害から逃れるために緊急に施設で保護する「一時保護」の件数は65件(23件減)、うちDVが原因の一時保護は44件(16件減)だった。
電話相談は4205件で前年度比8・7%増。センターへの来所は23・7%減の347件だった。感染拡大による外出自粛の影響があるとみられる。
県子ども家庭課は「ささいなことでも気軽に相談してほしい」と呼び掛ける。同センターの相談窓口は電話058(213)2131。
岐阜新聞社
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